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妖精ですか!?
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[01]

そのいち

(よし、今日こそ告白をするんだ。いずれは彼女の親にも会わないといけないしな)
 安田慎一、彼は津川照美とのデートの帰り道に決心した。慎一は、
「あ……あの……。」
「あのー、済みません、ここはどこですか?」
 そのときどこからか声が聞こえてきた。照美は、
「慎一、なにか言った?」
「い、言ったけど俺じゃない。」
「は?どういうこと?」
「ごめんなさーい、私でーす。ここはどこでスー、なんという町ですか?」
 再び先ほどの声、慎一は、
「おい誰なんだよ。どこにいるんだ。」
「あなたの足元デーす。」
 またもや声だけで、姿は見えない。すると照美が、
「わーなにこれー、かわいいー。」
 慎一の足元から照美が何かを拾い上げた、慎一が見ると人形のようだった。
「こんな人形どこに有ったんだ。人形がしゃべる訳無いし……。」
 するとその人形だと思っていたものが、
「人形じゃないんですけど。私は……。」
 慎一は、
「なんなんだお前、おれたちのデートの邪魔しやがって。」
 照美は、
「所でこの子どうする?妖精とか言うのかな?ちっちゃいけど羽生えてないみたいだし…」
 慎一は、
「こんな奴ほっとこうぜ。」
 照美は両手ですくい上げた人形ではなく小さな人間、しかも女の子、よく見ると 結構スタイルもいい、真一は(こんなちっちゃかったら襲っても絶対抵抗できないよな あんなことやこんなこととかいろいろ……)などという事を考えてしまいそのまま 実行してしまいそうな一瞬変な衝動にかられた。照美は、
「そんなー、かわいそうだよー、それに慎一、今何考えてたの。」
「え、あの、さっきほっとけっていったけど、つれて帰った方がいいかなと。」
「あ、ありがとうございますー。このご恩は一生忘れませーん。」
 照美の手の中の女の子が言う。
「そうだ。あなた、名前はなんと言うの?」
「申し遅れました。私の名はヌガ・スナーといいます。」
「私は照美。彼の名は慎一よ。」
握られてます 「よろしくな。それよりこれからどうする?」
「あのー。何かお困りの事が有りましたらお手伝いいたしますー。」
 照美の手の中でヌガ・スナーが言った。
「ツーか、お前どう考えても力仕事とか絶対無理じゃん。」
 慎一が言うと、ヌガ・スナーは、
「あのー、一応私特殊能力が……。」
「もしかして、巨大化できるとか。」
 照美が言う。慎一は、
「ていうか、それができるならちっちゃいままこんなとこでうろついている  訳ないジャン。」
 ヌガ・スナーは、
「あ、(^_^;)とにかくお役に立てるよう努力しますので、お願いします。」
「無理しないでいいからな。」
 慎一が言った。そのとき、

-ちゃんぴろぴろろりーんびっ♪-

 音楽が鳴った。照美の携帯だった。照美は携帯に出た。
「あ、お母さん?」
『あ、照美?そっちに女の子来ていない?ヌガ・スナーと言う名前なんだけど。』
 慎一はヌガ・スナーを見た。
「なんで照美の母さんがこいつのこと知ってるんだ?」
 照美は、
「さあ……。」
「じゃ、お前、いったいどこへ行くつもりだったんだ。」
 真一は照美の手の上のヌガ・スナーに言った。ヌガ・スナーは、
「さあ……。」
「こらー、おまえ、ふざけてんのかー。」
 真一は照美の手の上のヌガ・スナーをつかんで言った。
「真一やめてよー。この子死んじゃう。」
 照美の言葉に真一が気がつくとヌガ・スナーは必死で真一の手の指を 押し広げようとしていた。
「とにかく、照美の家へいくぞ。」
 真一は、ヌガ・スナーを手につかんだまま照美に言った。照美は、
「わかった。」
「あのー。」
 真一の手の中のヌガ・スナーが言った。さらに、
「ちょっとお願いがあるんですけど。」
「なんだよ。早く言え。」
 真一は怒ったような口調で言った。ヌガ・スナーは、
「あ、えーっと、きゃぁっ!」
 真一は無意識のうちにヌガ・スナーを強く握ろうとしていたのだ。 ヌガ・スナーは真一の手の中で苦しくて話す事が出来ず、自分をしめつける 指の一本を必死でたたいていた。それに気づいた照美は、
「もう真一何やってるの。この子は私が預かるから。」
「なんか知らないけどこいつむかつんだな。」
 そう言った真一だが、彼にはヌガ・スナーに対するある感情が芽生えていた。

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